睡蓮を冬支度するのは数時間の作業で、2回の週末に分ければ足ります。メダカも泳いでいる鉢や小さな池では、睡蓮だけの問題ではありません。水面に残った葉は水中の酸素を奪います。しかも魚がいちばん動きの鈍くなる時期に、それが起こります。
株そのものは、根茎が凍らなければほとんど傷みません。その根茎がすべてです。春のための養分を蓄えていて、本当に駄目になりうるのはこの部分だけだからです。水面より上でする作業は、すべてこの根茎を冬越しさせるためのものです。
なぜ睡蓮の冬支度がすべての基本になるのか
日が短くなると、耐寒性のある睡蓮は成長を止めます。葉を手放し、根茎に引きこもって休眠に入ります。植物学ではこれを休眠と呼びますが、止まっているのではなく防御です。水上の組織は凍結に耐えられませんが、水中の組織は耐えられます。
根茎が深いところにあるほど、温度は安定します。水は4 °Cでいちばん重くなって底へ沈み、より冷たい水は上にとどまります。深さ80 cmの鉢なら、上に氷が張っても底はその4 °Cを保つことが多いのです。浅い容器では水全体が外気に左右され、そこで失敗します。
始める時期は暦ではなく天気から読み取ります。頼りにするのは予報であって、日付ではありません。 KNMI が地域ごとの夜間の霜の予報を出していて、オランダで最初の霜が降りるのはたいてい10月の後半か11月です。国の観測記録は1901年までさかのぼり、1963年の厳冬はいまもオランダの庭での凍害の基準とされています。待ちすぎると葉が氷に凍りついて茎が裂けます。早すぎると、まだ根茎に養分を送っている緑の葉を切ってしまうことになります。
- 腐って底に沈み、水中の酸素を奪っていく浮き葉。
- 枯れていく茎は細菌やカビの格好の入り口になります。
- 枯れ葉でいっぱいの鉢は、冷えるより先に酸素が尽きます。
- 手を入れないと、根茎はかごからはみ出して曲がって育ちます。
葉が黄色くなったらすぐに刈り込む
最初の寒い夜に切るのではなく、葉が黄色くなり花が終わった時点で切りましょう。たいてい10月下旬です。よく切れるはさみを使い、使う前に熱湯で洗ってください。汚れた切り口は腐敗を中へ持ち込みます。睡蓮の冬支度のなかで、いちばん飛ばされやすいのがこの工程です。

- 茶色くなったり柔らかく感じる浮き葉は取り除きます。
- 茎は根茎の2〜3 cm上で切ります。根茎に切り込まないでください。
- 種荚はねじって取ります。種にエネルギーを使わせないためです。
- 切りくずは鉢から出し、水辺の堆肥に捨てないでください。
- 茎に柔らかい部分がないか確かめ、健康な白い組織まで切り進めます。
若い葉がまだ緑なら数枚残します。光があるあいだ糖をつくり、その糖は根茎へ送られるからです。黄色くなってから切ればいい。こうすれば1日ではなく、2〜3回に分けて刈り込むことになります。
根茎を凍結と腐敗から守るためにすること
根茎の弱点はひとつ、傷んだ組織です。水が凍って溶けるたびに、株は膨らんで縮みます。曲がり目に細かいひびが入り、そこから腐敗菌が入り込みます。だから守るとは、主にこの凍結と融解の繰り返しを避けることです。植物組織の凍害をもう少し詳しく知りたい場合は、次の機関に資料があります。 Wageningen University & Research.
| 作業 | 目的 | 時期 |
|---|---|---|
| 葉と茎を刈る | 感染源を取り除く | 葉が黄色くなったとき、または初霜 |
| かごをいちばん深い場所へ | 温度を安定させる | 最初の夜霜の前に |
| 施肥と肥料をやめる | 冬に藻を出さない | 9月から |
| 氷に穴を開けておく | 魚のための酸素 | 氷が張ったらすぐ |
| 根茎を点検する | 腐敗を早く見つける | 2週間ごと |
暖かい週に、手の届く根茎を点検します。健康な組織は固く、湿った土のにおいがします。柔らかくぬるっとした部分は清潔なナイフで切り取り、健康な白い組織が出るまで進めます。睡蓮の冬支度で大事なのは、結局ひとつです。春まで組織を傷つけずにおくこと。
霜が来る前に睡蓮を深いところへ下げる
耐寒性のある睡蓮は、かごの上面が水面から40〜60 cm下にくるように置きます。深さ80 cmの鉢ならそこがいちばん深い場所で、池なら浅い縁で水が温まらない場所を選びます。最初の霜が来る前に、そこでかごを据えてください。後にしてはいけません。この工程を省いた冬支度は半分の仕事です。その場合、株が霜を越えられるのは暖冬のときだけです。

鉢の深さが40 cmしかない、あるいは睡蓮が60リットルの角鉢に入っているなら、移動は選べません。逃げ道は四つあります。
- かごを池のいちばん深い場所へ移す方法をとる。
- 鉢をプチプチでぐるりと包み、風当たりの少ない壁際に置く。
- 根茎をかごから出し、泥炭か砂に湿らせて保存する。
- エアレーションを続け、穴を開けておく浮かぶ氷よけを入れる。
重いかごは葉ではなく取っ手を持って持ち上げてください。茎は案外あっさり折れます。下ろす前にひもを結んでおけば、3月に冷たい水に手を突っ込まなくても見つかります。
冬の冷たい鉢のなかでメダカに必要なもの
メダカ(英名ジャパニーズライスフィッシュ)、学名 Oryzias latipes、温帯の魚で、寒さにはよく耐えます。底まで凍らない鉢なら、加温なしでも冬を越せます。睡蓮を冬支度することと、魚を冬越しさせることは、同じ鉢の裏表です。彼らが苦手なのは酸素不足です。氷がぴったり閉じると空気との交換が止まり、腐る葉が残りの酸素を使い切ってしまいます。冬のあいだは、水深と氷の状態に気を配ってください。
棒で氷を割らないでください。衝撃波は魚にとって氷そのものより堪えます。氷よけや、氷を突き抜ける葦の束で穴を開けておくほうがよいです。10 °Cを下回ったらほとんど餌はやりません。消化が遅くなり、食べ残しが水を悪くします。
1鉢30分で終わる冬作業、刈り込みから氷まで
睡蓮の冬支度の順番は単純で、だから作業も小さく済みます。10月に刈り込みで1回、11月に深さで1回、あとは見るだけです。この順番でやれば、12月にできたことを1月に修理しなくて済みます。順番を守るだけで、作業は驚くほど小さく収まります。
- 葉と茎が黄色くなったらすぐ刈り取ります。
- かごを40〜60 cmの深さに置くか、鉢が凍りきらないように守ります。
- 睡蓮への餌やりと、水に入れる肥料をやめます。
- 氷が張ったらすぐ穴を開けておき、2週間ごとに根茎を見ます。
3月、水温が10 °Cを超えたら、かごをまた上げて表層の土を入れ替え、少しずつ餌を再開します。睡蓮は自然に芽吹き、日が当たるようになると最初の浮き葉が上がってきます。この時期は急がず、少しずつ戻すのがこつです。
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よくある質問:冷たい鉢で睡蓮を冬支度する
刈り込みはいつ始めますか。
葉が黄色くなり花が終わったら、たいてい10月下旬です。日付ではなく夜間の霜の予報を見てください。暖かい秋なら時期は後ろにずれます。
耐寒性の睡蓮には、鉢の深さがどれくらい必要ですか。
かごの上に40〜60 cmの水を見込みます。鉢が80 cmより浅いと、厳冬には底まで凍りやすく、株は凍らない場所で保存したほうが安全です。
睡蓮は室内で冬越しできますか。
はい、熱帯性の品種や浅すぎる鉢にはよく効きます。根茎をかごから出し、泥炭か砂に湿らせて包み、2〜8 °Cの暗くて凍らない場所に保管します。
何もしないとどうなりますか。
葉が腐って酸素濃度が下がります。メダカのいる鉢ではこれが冬の最大のリスクです。魚に残された余力が少ないからです。
春に根茎が持ちこたえたかどうかは、どう見ればいいですか。
健康な根茎は固く、湿った土のにおいがし、断面は白からクリーム色です。柔らかい部分や茶色の部分は切り取ります。残りが少なければ、新しい株に替えるのがいちばん早い道です。
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