ここ数日で舟の水温はどんどん下がっている。つまり、底に手を入れられる最後の期間が閉じようとしているということだ。冬前の底泥取りは、天気のいい土曜日にやる掃除ではない。底が何か月も腐り続けるか、それとも休むか、その分かれ目だ。150リットルの舟では、大きな池よりも薄い層の一つひとつが重くのしかかる。間違いを薄めてくれる水が少ないからだ。
冬前の底泥取りを、なぜ先送りしてはいけないのか
底泥は、春から下に落ちてきたもの全部の合計だ。まわりの木の葉、咲き終わった水草、魚のふん、粒のあいだをすり抜けた餌、そして少しずつ崩れていく枯れた植物の薄い層。水が澄んでいるあいだはほとんど見えない。だが確かにそこにあって、毎週少しずつ増えていく。
11月に入るとそこに落ち葉が加わり、餌は1日1回になるかもしれず、水中のバクテリアは8月よりゆっくりしか働かない。2026年の秋に放っておいたものは、2027年の春にも同じ場所にある。ただそのころにはもう葉ではなく、網ではすくえなくなった黒い層になっている。
- 最初の夜霜が降りたあとに、少しずつ底へ沈んでくる落ち葉と茎。
- 消化されなかった餌、とくに水草のあいだに引っかかった粒。
- 魚のふんと、脱皮したミジンコやタニシなどの貝の抜け殻。
- 秋になると外れて落ちてくる、酸素供給水草の枯れ葉。
閉じた氷の下で、底泥が水に対して何をするか
残るのは嫌気性の発酵だ。別のバクテリアが仕事を引き継ぎ、メタン、アンモニア、硫化水素を作り出す。pHは下がり、アンモニアは上がり、水は灰色にくすんでいく。厚い層はそのプロセスの燃料であり、冬前の底泥取りはその備蓄を取り除くことになる。氷の上からは何も見えない。水は澄んで見えても、底では何週間もかけて、戻れない道を進んでいることがある。

残るのは嫌気性の発酵だ。別のバクテリアが仕事を引き継ぎ、メタン、アンモニア、硫化水素を作り出す。pHは下がり、アンモニアは上がり、水は灰色にくすむ。厚い層はそのプロセスの燃料であり、冬前の底泥取りはその備蓄を取り除くことになる。氷の上からは何も見えない。水は澄んで見えても、底では何週間も戻れない道を進んでいることがある。
日本のメダカは浅くて流れのない水、つまり田んぼや溝、小さな水たまりに自然に暮らしている。夏は温まり冬は冷たくなる底の変化によく耐えるが、それは水が開いていて、近くに酸素があるかぎりの話だ(Wikipedia、 Seriously Fish)。厚い底泥の層は、まさにそれを奪う。
硫化水素:氷の下では、においで気づけない気体
そのとき水にはまだかなりの酸素が残っているのに、魚は窒息してしまう。メダカではなかなかその予兆が見えない。寒い水のなかではもともと動きが少なく、舟の低いところにじっとしていることが多いからだ。氷が消えた直後や、穴を開けたままにしていたときには、次のサインに注意してほしい。
そのとき水にはまだかなりの酸素が残っているのに、魚は窒息する。メダカではなかなか予兆が見えない。寒い水ではもともと動きが少なく、舟の低いところにいることが多いからだ。氷が消えた直後や、穴を開けたままにしていたときは、次のサインに注意してほしい。
- 水面のすぐ下で動かず、空気を吸おうとしている魚。
- 鮮やかな赤ではなく、くすんだ色や茶色に見えるエラ。
- 餌への反応が遅い、あるいはまったく反応しない。
- 外傷がまったく見あたらないのに、横たわっている魚。
最後の底掃除を、順番を追って一つずつやる方法
冬前の底泥取りに高いポンプはいらない。サイフォンのホースとバケツ、そして静かに作業する30分があれば、ほとんどの舟や水槽には足りる。乾いて穏やかな日に作業し、霜の予報を出している KNMI の予報に目を配ろう。オランダで最初の夜霜はたいてい11月半ばよりかなり前に来るので、それ以降は底には手が届かなくなる。

- まず水温を測る。8 °Cを超えていれば落ち着いて作業していい。5 °Cを下回るなら、穏やかな午後まで延ばそう。
- 底に取りかかる前に、まず網を使って水面の落ち葉や植物の残りを取り除いておく。
- ホースを使って底泥をバケツに吸い出す。バケツはそのまま24時間置いておき、上澄みの澄んだ水だけを舟に戻して、底にたまった沈殿物は堆肥に回す。
- 区切って作業する。底を全部吸い出してはいけない。壁や砂利のバイオフィルムは水質のために必要だ。
- なるべく同じ温度の水を足して、魚に寒さのショックを与えないようにする。
- そのあとアンモニア、亜硝酸、pHを測り、どれかが安全な範囲を超えていたらさらに4分の1を換水する。
フィルターはそのままにしておく。11月にスポンジフィルターを水道水で洗うと、春にどうしても必要なバクテリアを捨てることになる。せいぜい舟の水を入れたバケツですすすぐ程度に。そのあと舟に網をかけておこう。雨と風の一週間で、底がまた落ち葉で埋まってしまうからだ。
| 方法 | 効き目 | 手間 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| ホースとバケツ | 良好。細かい泥も吸える | 静か。1つの舟に30分 | 300リットルまでの水槽と舟 |
| 吸い口付きの池用クリーナー | 大きなゴミには非常に良い | 手間が増える。電源が必要 | 大きめの舟と小さな池 |
| 細かい網目のすくい網 | 普通。葉しか取れない | ほとんどかからない | 霜の直前の応急処置 |
| 全換水 | 徹底的だが魚には負担 | かなり大きい | どうせ空にする舟 |
| バクテリア入りの底泥分解剤 | 補助程度 | ほとんどかからない | 秋の予防用。切り札ではない |
これからの数週間は餌を減らす。10 °Cを下回るとメダカの必要量はわずかで、食べられなかった分は底に落ちて、いま取った層をまた埋めていく。11月なら週に2回の少量で十分だ。霜が来たら完全にやめる。
きれいな舟は、冬をずっと穏やかに越える
計算は簡単だ。11月の午後のひと仕事と、春に死んだ魚を水からすくい上げる春を比べればいい。きれいな底、氷に開けた穴、そして壊れずに残ったフィルターがあれば、舟の酸素濃度を、最も暗い週を越えられる高さに保てる。これは保証ではない。だが、自分で握れる部分ではある。
自分の舟が越えられるか不安なら、たとえば浅すぎたり、氷が長く残る隅にあったりするなら、屋内での越冬が安全な選択だ。凍らない暖房なしの物置やガレージに、水を入れた容器とスポンジフィルターを置けば、ひと握りのメダカにはたいてい足りる。冬前の底泥取りは、その容器を屋内に入れる前にすませておこう。
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FAQ:小さな舟で、冬前の底泥取りはどうやるか
メダカの舟の底はどのくらいの頻度で掃除すればいい?
年に2回、しっかりと掃除する。春と、冬の直前だ。この2回のうち、冬前の底泥取りのほうが重要になる。そのあいだは、底に見えているものを網で取るようにする。風が強かった週や、落ち葉が多かった週のあとにはとくに。
舟の表面に氷が張ってしまっていても、底泥は取れる?
いいえ、やめておいたほうがいい。氷を割ると圧力の波が起き、できるだけエネルギーを使わせたくない水のなかで魚を追い回すことになる。2月か3月の穏やかな日を待とう。
水のなかに硫化水素があるのに、なぜにおいがしないの?
厚い氷の下では気体が水にとどまり、空気に出てこないからだ。においが届くのは氷が溶けるときか、穴を開けたときだけ。そのときににおったら、底が長すぎるあいだ酸素のない状態だったと考えていい。
エアレーターや氷を開けておく器具は本当に効く?
気体が抜けていく場所と、少しの酸素が入ってくる場所を、一か所だけ開けたままにしてくれる。厚い底泥の層を溶かしてくれるわけではないが、手が届かない数週間、魚に空気を与えてくれる。
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